旅行の目的 アルプ・デュエズ スキー
ご旅行先 アルプ・デュエズ フランス
備考 個人手配旅行

ヨーロッパ・スキーやトレッキングが専門のユーロスポーツと付き合って10年あまりになる。今年も1月末からのフランス・スキーが決まっていて、トレッキングはイタリアのドロミテに7月のハイシーズンに行くことが決まった。

スキーの出発は当初1月26日の予定であったが、航空会社がエールフランスということで、この航空会社はスキーセットの持ち込みに往きが$100、帰りは€100を払わないといけないのと、荷物の重量についても厳しいので、この航空会社を使用したくないことを窓口のユーロスポーツに伝え、別のフライトを探してもらうことになった。その結果、前日の夜出発の中東のカタール航空を使用することになった。半日早い出発となったが、スキーセットの持ち込み料金もなく、産油国の航空会社なので燃油サーチャージが3万円安くフランス航空に比べて1人5万円ほど料金が安くなった。カタール航空は2年続けてAir of  the Worldに選ばれたという。

今回訪れるフランスのアルプ・デュエズは地中海に近いヨーロッパで一番大きなスキー場ということであるが、スキーより夏行われる自転車競技のツール・ド・フランスのコースになっている急峻な山道が有名だ。今回のスキーには東京、神奈川、福島から友人の参加があり総数13名になった。成田出発が予定より早い前日の金曜日夜となり、会社勤務の現役数名の都合を心配したが、全員から了解が得られて無事に出発できた。

22:10発のカタール便はこの日、成田空港を出発する最後の便だった。成田からドーハ乗り換えでミラノに行くルートで、ドーハには時差6時間で翌朝4時に到着した。砂漠にできた広大なドーハ空港にはボーディングブリッジがないので、すべてバスでの移動となるが、到着した飛行機からターミナルビルに着くまで30分ほどかかった。初めて利用したカタール航空だったが、機内食はイスラム教の教えに則って調理と記載されていたが、アルコール類は他の航空会社とまったく同じで自由に飲めた。ドーハからミラノへの機内のモニターには、メッカの方向が表示され、さすがイスラムの国の航空会社と感じた。ミラノには13:20到着し出迎えてくれたM氏と再会した。イタリアのミラノからスキー場のあるフランスのアルプ・デュエズまでは国境のモンブラン・トンネルを通って350kmあり、途中道路閉鎖があったりして迂回したこともあって、標高2000mにある今夜からの宿のシャレーについたのは22時過ぎだった。ここにはすでにユーロスポーツのスタッフや毎年参加のSさんたちが待っていて、早速ビールで到着を祝った。

1月27日(日)今日から6日間のスキー生活のスタートだ。8時に朝食を済ませ10時にスキーを履いてシャレーを出ると、すぐゲレンデなので立地が良い。仲間にレンタルスキーの人もいるので、準備のできたIC氏(神奈川から初参加の40歳のスキー指導員)にはユーロスポーツS社長の飛ばし屋グループで先発してもらう。このスキー場は滑走距離250km、135のゲレンデと最高地点は3330mのピックブランということで、我々はユーロスポーツのI氏とK嬢にコースをガイドしてもらい、おおよそのスキー場の概要がつかめ、15時にシャレーに戻った。スタッフの26歳のK嬢は、昨年会った時はスキーを始めたばかりと言っていたが、今年はすっかり上達して上級の滑りだ。ヨーロッパのスキー場で上達したという、ボクシングもやっていたという体育会系の女の子だ。その後、今夜からの食材を買いにK嬢に案内してもらって、近くのスーパーマーケットに出かけた。その途中で手ぶらで帰ってくる先発グループのIC氏に出会った。街に近いレストランでS社長らと昼食中に彼のスキーが盗難に遭い、警察に被害届を出して戻るところという。彼のスキー板はK2というメーカーで、所属するチーム104のナショナル・デモンストレーターのN氏がアドバイザーを務める御茶ノ水の専門店で購入した2年目の板で、私もここで同じ時期にK2を購入したが、彼の板は私のより上のグレードで、窃盗のプロに目をつけられていたと思う。彼は翌日からS社長が前に使っていたスキーを借りることになり、保険に加入していたので帰国後に70%補償されたと連絡があった。

スーパーマーケットからの帰りは、買い物荷物で重いのでスキーパスで乗車できるシャトルバスで帰った。降車するバス停は雪上飛行機のエアーポートで、シャレーまでは歩いて5分の距離だった。今夜から4人1組の炊事当番を決め、役割のない私たちはビールを持ち込んでジャグジーで疲れをいやした。私たちのスキー・ツアーは自炊が定着し、調味料、米などは日本から持参し、現地の食材を使って当番が腕を振るうことになっており、毎日楽しく食卓を飾ってくれる。ビールは500ml缶が80円ほど、ワインは5リットル樽が2000円ほどで、びっくりするほど安くてうまいのがたまらない。

スキー2日目、昨夜の吹雪がやんで青空も見える。6時に起床してシャワーを浴び7:30に朝食をとるが、昨日スタッフが予約してくれた焼きたてのフランス・パンが届いていた。9:30シャレーを出発し、谷を越えるリフトで反対側のゲレンデに向かう。今日のスキーのスタートは長い大きな斜面で、初参加のKAさんがびびって大変だった。ここでスタッフI氏と私がKAさんたちをフォローすることにして、グループを2つに分けて、もう一つはスタッフM氏とIC氏にお願いすることにした。昼食はS社長の率いるグループとレストランで合流し、外のテーブルで鳥料理のライス添えとビールを飲んで15€だった。

しかし午後に夫婦で参加のH夫人が転倒して歩けなくなり、レスキューで運ばれたとの連絡が入った。H夫妻とは数年スキーと山登りをしているが、H夫人は昨年リュウマチで足の手術を受け、リハビリ中だったので気にはなっていたのだ。私と別グループだったが、指導員資格をもつIC氏とスタッフのM氏の適切な処置で、1時間ほどのグルノーブルの病院に入院することになった。骨にひびが入り手術は必要ないが、コルセットで片足を太ももまで固定することになり、急遽帰国することになった。パリからの便の手配や移動に頑強な男の看護師が必要となり、ユーロスポーツのスタッフがすべて手配してくれた。グルノーブルからの救急車も有料で、パリでの前泊のホテルや病院、通訳などユーロスポーツには随分お世話になった。M氏は3日間グルノーブルで連絡に当たっていただき感謝している。H夫妻は昨年まではユーロスポーツで扱うAIU保険に加入していたが、今回は親戚が代理店を営む日本のN損保に加入したので、事故発生から手続きに時間がかかり、保険内容が同じでもどの保険に加入すべきか事故を通して考えさせられた。帰国後H夫人は順調に回復し、秋には温泉旅行を兼ねて簡単な山歩きをすることにしています。

今回はスキー2日目までに、スキー盗難と怪我のトラブルが発生し、これまでの海外スキーで初めてのこととなった。

スキー3日目はリフトとロープウエーを乗り継いで最高峰のピックブランまで登り、景色を楽しんだ。ここでも来るまでの途中に新雪の狭いコースがあり、KAさんはコースを外れて谷側に下りてしまい、急斜面を元のコースに戻すのに手も貸したりして一苦労した。日本の整備されたゲレンデで滑れても、ヨーロッパの大きなスキー場ではいろんな技術が必要なことを痛感した。4日目、KAさんは疲れて休養するというのでシャレーに残し、再度ピックブランに行くことにして、ロープウエー乗り場に9:30に着いたら運行は10時からということで、上に行くのをやめてここ2700m地点から思い切っての滑走を楽しんだ。5日目はこれまで滑っていないゲレンデを午前中I氏と滑り、午後はシャレーの近くのゲレンデを仲間5人で滑った。6日目は朝から雨、地中海に近いので真冬でもこんな天気があるのだ。ゲレンデでは滑っている人も見かけるが、我々は休むことにし、午後からみやげなど買いにショッピングに出かけた。

2月2日は帰国の日。朝3:30に起きてパッキングをして、6時に迎えのバスが待つ道路まで100mほど歩くが、今朝はかなりの吹雪だ。バスが出発して間もなく、狭い山道でトラックとすれ違った後、積雪もあってバスが横滑りして道をふさぐ格好になり、急な崖がせまって恐怖を覚えた。大きなバスなのでどうすることもできず、除雪のレスキューを呼ぶことになった。日光のいろは坂よりも狭くて急なヘヤピンカーブの連続で道路は大渋滞となった。30分ほどでレスキューが到着し、バスは前のバンパーがガードレールにぶつかって破損したが、何とか窮地を脱した。予定より1時間半遅れでミラノ空港に着いた。急いで搭乗手続きを終えて、ドーハ乗り換えで2月3日17時に成田に帰国した。

ドロミテ・トレッキングに続きます。

松永 磐根 様

スタッフからの一言

いつも弊社をご利用いただき、誠にありがとうございました。
恒例のヨーロッパスキー、今回はフランスのアルプ・ドゥエズでしたね。色々ございましたが、お楽しみいただけ良かったです。
またご一緒にスキーができるのを楽しみにしています!
井上 健

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